最近は電器店に行くとモバイル機器の売り場ではLTEの関連の攻勢が激しくなってきたと感じます。モバイル通信はいよいよ本格的に4Gへの移行が進むのでしょうか。最近はLTEのモバイルルータも安くなってきており、基本料金や連続稼働時間などではUQ WIMAXに並ぶようになってきました(契約期間ではまだWIMAXが最短です)。通信速度は速いもので75Mbpsもあるようで、光ファイバー並みになってきました。3Gへの不満が募りつつあるユーザーの目には魅力的に写るかもしれません。
3Gとか4Gとかっていうのは通信方式の「世代」を表す言葉で、今LTEやWIMAXのことを4Gと呼んでいるわけですが、現在日本でサービス中のものは3.9G、ニア4Gとも呼ばれており、ITU(国際電気通信連合)の標準で唱えていた正式な4Gではなかったのだそうです。その後、ITUはLTEやWIMAXを4Gと呼んでよいことを公式に認めましたが、完全な4Gと分けて理解するために敢えて3.9Gを使うケースもあります。その場合3.9Gはあくまで4Gへスムースに移行するための橋渡し的な存在であるとの理解になります。とはいえ通信スピード面では3Gに比べれば飛躍的に向上するため、限りなく4Gに近いレベルであるとも言えます。
3Gから4Gに移行する際の違いは技術的にはいろいろありますが、分かりやすい特徴としては「オールIP化」というのがあります。これは音声通話も含めた全ての情報をパケットにして交換してしまうことを意味します。もちろん3Gでもパケット通信はやっていたわけですが、あくまで「旧来の回線交換の延長上にパケット通信を乗っけた」といったイメージです。有線で例えてみると…その昔、電話回線でテレホーダイ接続(夜中のつなぎ放題サービス)しながらインターネットプロバイダ経由でネットに夜な夜なアクセスしていた時期がありましたが、これに近いイメージです(?)。もちろん、これは通信速度のことを言っているのではなく、あくまで「端末からインターネットまでを従来の回線を使って接続する」という仕組みのことを言っています。
かたやオールIP化するというのは家庭のルータを公衆IP網に直接接続するのに似ています。光回線を引いている家庭などでは「光電話」といったようなIP電話を契約しているところが多いと思います。光電話は電話番号も使い勝手も普通の電話となんら変わらないですが、いざ音声がルーターから外の世界に飛び出すときはパケット通信になっています(この仕組みを「VoIP」と呼びます)。3Gでは音声とデータ通信を分けて扱っていましたが、4Gではほとんどのネットワーク上で同じIPのパケットデータとして扱うことになります。
IP化は時代の流れであり、実際3.9Gも基本的にはIPネットワークだそうです。ただ4Gへ完全移行するには無線基地局のハードウエア交換を行うために多額の投資を必要とします。そう簡単に移行できるものではないので、そこに至るまでの橋渡しとして高速データ通信のみを3.9Gとしていち早く都市部などで提供している訳です。3.9Gでは今のところデータ通信サービスのみを提供しており、音声通話は今までどおり3Gで、というのが現在のキャリアのスタンスです。今のところVoIPはSKYPE、LINE、050plusなどのスマホアプリとして提供されているのみであり、キャリア自身はそこに本格的に乗り込む姿勢は見せていません。
僕はキャリアがVoIPに本腰を入れるのかどうかに注目しています。有線の世界では光ネットワークの普及と一緒にIP電話が広がっていきましたが、VoIP対応のルータをレンタルにしたり番号通知サービスを高額で提供するなどして、なんとか収益を維持しています。無線の世界ではこういったビジネスモデルが難しいため、各社今のところは消極的なようですが、スマホアプリに触発されていずれは本格参入せざるを得なくなるのではないかと思っています。そうすると今までの料金体系は難しくなってくるので、通話料金ももう少し安くなっていくでしょう。その代わり、現在のようなパケット無制限サービスはなくなり従量課金になっていくことも考えられます。
キャリアの「戦国時代」はしばらく続きますが、ひとりの消費者としてはキャリア同士が同じようなサービスと複雑な料金体系で煙に巻きながら飽和状態の契約者を奪い合うような現在の状況から、もっとシンプルで多様なサービスを提供し幅広い選択肢が提示されるような状況へ進むことを期待します。
コメント
つい先日、我が家は、NTTの光フレッツから、
BBIQ光に転向したよ!!
こちらの方が料金が安かったから…(1000円以上違う)
いままでは、NTT光フレッツでは、電話代含めて
6000円~7000円ぐらい払ってて、
それにYahuooからくる請求で、プロバイダー料として1280円払ってて、
全部を合計すると安い時でも7000円以上で、
高いときは8000円以上は払ってた・・・
毎月1000円以上も違ってくれば、
年間にすれば結構多額になるからね・・・
今度はBBIQからプロバイダー料も含めて、一括して請求が来るし、
yahooにも払わなくて済むようになった。
でも、今までと全く同じアドレスで、変更もせずによかったし、
なんら変わりはないらしい・・・
話は変わるけど、この間連休中に、
私のマイミク友のcoollifeさんにお父さんと一緒に、
大学でお会いしてきたよ。
業者さんとか色んな人から貰うボールペン等
引き出しに溜まって捨てるに捨てられず、困ってると
つぶやきに書かれていて、それに私がコメントを入れたら、
「是非貰って下さいませんか? ついでにお茶でもしませんか?」
というメッセージが来て、ずうずうしくも頂きに
大学の研究室まで行っちゃったよ・・・(^_-)-☆
先生は崇城大学の情報工学部におられ、
もともと、NTTの通信部門の研究室にいて、その後
筑波大学で博士号とられて、現在の大学に来られたみたい・・・
崇城大学って、初めて構内に入ってみたけど、
すごく広かったわ・・
研究室には、冷蔵庫やコーヒーメーカーもあり、
おいしいコーヒーも入れてくださり、
すっかり意気投合して色んな雑談をし、
アッという間に時間が過ぎちゃった・・・
職業柄、お父さんとも話があって、随分おしゃべりしてたよ・・・
最初、初めての人にお会いするのは緊張する私だけど、
とっても人当たりがソフトで、気さくで、ざっくばらんなお人柄で、
お友達になれて良かったわ・・・(^_-)-☆
coollifeさんも、Facebookに入って居られる様だよ…
マイミク友さんとも実際会ってみるのも、結構楽しいね(^_-)-☆
BBIQって聞いた事ないなと思ったら、九州電力のやってるサービスなのね。光ファイバーは一軒家に引くとどうしても高くなっちゃうんだよね。マンションでは皆で回線を共有するから割安になります。それでも高いと感じる。まだまだ光回線への完全移行は難しいだろうから現状維持になると思うよ。無線の4Gも同じ道を辿るかも?
coollifeさんってNTTの研究所に居られたんなら、もしかすると自分が学生時代にいた研究室の先生のことをご存知かもしれないね。もう亡くなられたんだけどその先生もNTTの研究所から鳥大に来られた方でした。横須賀のNTTの研究所に招待していただいて、軽自動車で鳥取から横須賀まで爆走し、挙句、研究所の駐車場でバッテリーがあがってしまい坂道でエンジンを押しがけしたな~なんて思い出が蘇って来ました…。
先生のお名前は何ていうお方だったの・・・?
そしておいくつぐらいの方だったのかな・・
また、メッセージで聞いてみるので、教えて。
話聞いてみると、息子さん(24歳ぐらい)も済々黌高出身らしいよ・・・
そして北大に行かれて、今社会人になられてるみたい・・・
色々辿ってみると、案外、どこかで繋がってたりして、
何かしら、ご縁がありそう・・・(^_-)-☆
[…] 関連記事:LTEとWIMAX、3.9Gの行方050plusはじめました3 […]
[…] LTEとWIMAX、3.9Gの行方 […]