このところ試験勉強やらであまりブログ更新していませんでした。ここらで最近見た映画DVDのレビューを記しておこうと思います。ネタばれしまくりなので、これから見る人は注意。
■モーターサイクル・ダイアリーズ
旅の最後にはハンセン氏病患者の療養所に滞在し入所者との触れ合い中で人生の意味を問い始める二人の姿が描かれていた。学生時代に岡山の邑久光明園を訪れていたこともあったので思わず当時を思い出しつつ重ねて見てしまった。ゲバラはその後革命家となり南米解放闘争への道を進むこととなり、道半ばにしてアメリカ政府の工作で処刑される(アメリカってホント一杯こういうことしてるんですね…)。革命家としてののちの彼には様々な評価があるだろうが、若きゲバラの純粋で真直ぐな眼差し、真剣に出会いと真実を求める姿には誰しも共感せずにはいられないのではないだろうか。
チェと呼ばれるような大人になりたいものだと思った。
■ヒトラー~最期の12日間~
興味深いのはヒトラーをはじめ多くの人物が皆それぞれ人間的な面を持っており時に弱さや優しさといった表情を見せることがあること。一部では戦争犯罪人の人間性を振り返ることへの異議を唱える論調もあるようだけど、こういった事実を直視することも大事なことではないかと思う。もちろん戦争責任や犯罪を軽んじることなどできないが、あの戦争を一部の狂人が始めたもので稀に見る異常事態だったとして片付けてしまうことも危険だと思う。世の中全体が狂気へと導かれているときに何も考えず何も見なければ、いわゆる「普通の人々」も簡単にその渦に巻き込まれていくのだろうと思う。映画の最後に実在するユンゲ自信が証言の中で自分と戦争犯罪との関わりについて振り返った言葉が印象的だった。
「”自分に非はない。私は何も知らなかった”そう考えていました。…(略)…その時私は気付いたのです。若かったというのは言い訳にならない。目を見開いていれば気づけたのだと。」
■銀河ヒッチハイク・ガイド
しかし、未来世紀ブラジルやモンティ・パイソンとかもそうだけどイギリスの人ってこういう皮肉たっぷりのジョークや風刺が大好きなんだねぇ。僕も結構好きなんだけど。テリー・ギリアムも監督候補に挙がっていたらしいのだけど実現しなかったとのこと。そっちも見てみたかったかも。
(※1)「宇宙戦争」も同時にDVDを借りて見た。H.G.ウエルズの古典SF名作でもあり、スピルバーグ、トム・クルーズというメジャー級作品ということで一応目を通しておこうと…。パニックものエンターテイメントとしてはいいんだけどねぇ。冒頭の襲来シーンは両映画ともソックリでしたがなんというかSFらしさやSFの魅力といった点では明らかに銀河ヒッチハイクガイドの方が上でしょう。H.Gウエルズといえば「タイムマシン」も近年リメイクされてましたが、原作の魅力が骨抜きになったストーリー構成でかなり落胆しました。映像技術が進歩した分だけ想像力が減退しているのは気のせい?
コメント
Googleで「人生、宇宙、すべての答え」と入力して検索して見よう。
アマゾンになかったんかね?ついさっき、2日まで仕事の予定を入れられて、前半の連休を潰された。
ということは前半連休予定だったの?以前とはだいぶ違いますねー。僕は元々暦どおりなんで2日までは仕事です。
モーターサイクル南米旅行記は次に読む本リスト上位の常連です。でもまだ読んでない。ヒッチハイクガイドって初耳だけど面白そうな。