人間を幸福にしない日本というシステム

レビュー

日記システムをほんの少しだけバージョンアップしました。見た目はまったく変化がないのですが、この修正で公開に向けて一歩進展しています。

最近、「人間を幸福にしない日本というシステム」という本を古本で見つけて読んでいた。10年程前に出版された結構有名な本だけど、なかなか鋭い指摘が多くいろいろと考えさせられる。著者によれば日本という国は極端に「政治化」された社会で、法に基づく市民の権利や、国民が国をコントロールする力が抑圧・弱体化されているとのこと。「勤勉」「単一民族」「中流意識」などの「偽りのリアリティ」につつまれて世の中がどのような力関係で動かされているのかも見えにくく、惰性の中で人間らしさを犠牲にしながら経済発展に邁進することを余儀なくされている…らしい。まぁ日本にも人間らしい人はたくさんいるはずだけど、社会の仕組みがそれを抑圧する傾向にあるのは確かにそうだなぁと思う。「仕方がない」という感覚も日本に多く見られる傾向らしく、自分も歳とともにそういう感覚に陥りがちなことを少し反省したりした。

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