新年のご挨拶

お正月気分も完全に抜けきった頃とは思いますが、遅れてきた年賀状よりもさらに遅いご挨拶をさせていただきます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は地震や津波、洪水など自然の猛威を前になす術のない人間の弱さをあらためて思い知らされました。また、それでも必死に復興や支援に奮闘する人たちの力強い姿を見て大変勇気づけられもしました。

日本は長い間、解決しなければならない社会的な課題を解決できず、今やにっちもさっちもいかなくなってきているように見えます。現実は見えないところで日に日に悪化しているように感じます。

消費税を10%に上げた程度では焼け石に水のレベルまで膨れ上がった政府債務や世代間格差で持続不可能との指摘があるのになかなかやめられない年金制度、柔軟な運用ができず矛盾が女性や新卒にしわ寄せされる雇用、規制や裁量的な司法で身動きが取れずに潰れていくイノベーション、政治が思い切った決断をできずに復興がなかなか進まない被災地など…枚挙に暇がありません。

新年にNHKで放送された、若手論者で構成された討論番組では、皆がほぼ上に挙げたような問題意識を共有していました。これらは青年期に絶頂から少しずつ衰退していく日本を見てきた僕らの世代にゆっくりと、しかし確実に認識されてきたように思います。昨今はインターネットの発展のおかげで新聞やテレビではなかなか表に出て来ない社会の矛盾や課題についてオープンな情報、議論を見ることができるようになってきました。そして去年はある意味「とどめを刺された」かの如き様相だったため、多くの人が気付き始め活発な発言をするようになってきたように思います。

今はそれらの「認識を広げる」段階から「どうやって解決するのか」、具体的に議論し取り組んでいく段階に移行しつつあるのだと思います。2011年を受けて2012年は次のステージにスイッチするための年にすべきだと思うし、実際にそうなりつつある予感がします。

個人個人のできることは本当に僅かでしかなく、僕自身も相変わらず目の前の事だけに精一杯ぱいとなっていると思います。でも、根拠なく将来は明るいと確信しています。それは去年次々に降りかかる難問に世界中の人々が何とかしようと奮闘している姿を見て、人間のしぶとさを信じられるようになったからかもしれません。

コメント

  1. haj より:

    タイトルなしのエントリを投稿してしまったので再投稿しなおしました。前のエントリは消えているのでご了承ください。

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