もうそれは始まっている

前回の投稿から1年以上。

まさに光陰矢の如しで、結局2017年の投稿は1件という惨憺たる状態となってしまいました。しかも、長期間放置プレイを続けた結果、DDNSの更新も忘れてしまい、ブログのURLも無効化してしまうという結果に。

ただ、この1年以上の状況は自分の中では様々な選択肢の中でのリソースの配分を考えた結果こうなっただけであり、自分の時間もサーバーのリソースもブログ以外のことに割いていただけなのです。

2017年は世の中も会社も僕自信もどんどん変化し続けており、今までの考え方や行動パターンをさらにアップデートしなければいけないと感じた一年でもありました。

その変化は必ずしも良い方向ばかりとは限りません。国際情勢はポピュリズムの隆盛や多極化で不安定さを増しているように見えます。本業は今大きな変化を余儀なくされており、もはや安泰とは言えない状態になってきています。自分自身も確実に年を重ねて体力・健康面でもいろいろと衰えを感じることも増えてくると同時にますます固定観念にも縛られている感じがします。

このような変化は実は最近特に顕著に見られるようになったような感覚がありますが、実はそれは人間特有の錯覚で本当はもっと以前から着実に始まっていたのだと思います。ただ変化というのは指数関数的な性格があるので最初はあまり目立たず意識せずに済むのですが、ある日突然見渡すともう当たり前といった状態にまで大きく成長している、みたいなことになるのです。

だから変化というのは常に日常であり、あるとすればそれは自分にとって悪い変化か良い変化かといった違いでしかないのかなと思っています。いかに行動すれば変化を味方につけて良い方向に向かうことができるのか。それを考えることこそ人間の大脳皮質がここまで発達した目的に違いありません。

昨年このブログで書こうとしていた「21世紀の革命」シリーズですが、世の中の変化の方が速すぎて自分の頭ではキャッチアップするのに精一杯でとてもじゃないけど論評できるレベルにまでは達することはできませんでした。

シリーズ最初で最後の記事でブロックチェーンを革命のひとつとして取り上げたのですが、たった1年で「仮想通貨」があっという間に世の中に知れわたり、最近はブロックチェーンという言葉もお茶の間に届くようにすらなってきました。投機目的だった人達が撤退し相場は低落してますが、技術的な観点ではものすごいスピード感で新しいアイデアがこの分野に投入され、ますます加速しています。

今後暗号技術はブロックチェーンだけに留まらず、社会を大きく変革していくのは間違いないと考えています。ブロックチェーンによって人はプライバシーと透明性を同時に実現できるデータベース、取引手段を手に入れることができました。これはそれまで経済の信用を担保していた権力機関の担ってきた役割の一部が国家の保証なく民主的に代替できる可能性があるということです。

もちろん課題やリスクもあります。
個人に紐付く秘密鍵の管理方法については今も万人が使えるレベルの提案はなく相変わらず杜撰な管理でハッキングや巨額の盗難を許しています。スケーラビリティについても意見の相違から様々な対立とハードフォークを繰り返しており、投資家はまさに様々な実験に付き合わされている状態です(それはプラスの側面もありますが)。暗号の安全性は計算困難性に依って立っており、量子コンピューターなどの破壊的な技術との競争も待っています。

そもそも経済活動の下部構造とされる権力は暴力の独占によって成り立っており、ブロックチェーンが今すぐこの役割を代替できるとは思えません。恐らく長い時間をかけて人々の思想・文化レベルまで影響を及ぼす過程が必要であろうと思います。そういう変化がこれから起きるのだと思っています。

暗号を生業とする私としてもこの変化にどのように関わっていこうかと現在思案しているところでもあります。面白い技術はどんどん出てきており、これからも大きなイノベーションが起きる可能性があります。今後このブログでもそういったテーマを取り上げられたらと思っています。

ひとつだけ言えることは変化はもう始まっており、不可逆だということです。それはブロックチェーンの持つ性格に似ています。未来は取り消すことのできない過去の変化の積み重ねでしか作れないのです。

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