雇用の話の続きもいまだに書けてないですが、今年もこのイベントがやってきたようなので一応書いておきたいと思います。ポイントは3つです。
スペック競争には参加しない
今回、画面を大きくしてバッテリーやストレージを増やすなどして従来から言われてきた顧客の要望にきちんと答えたappleですが従来のAndoroid端末の実現してきたハードスペックを追いかけるつもりも全くないことがわかりました。CPUはA7の1.3倍程度の性能でコア数もデュアルのまま。Andoroidではクアッドコアが当たり前になりつつあるのにです。しかもRAMも期待されていた2GBではなく1GBのまま。カメラの画素数も1000万を超えるかと思いきや800万据え置き。これはappleがハードの個別スペックではなくソフトウエアとサービスも含めた、もっと言うとユーザー体験トータルの性能で勝負をするという決意をしている現れだと思います。実際に触ってみて思いましてがやはり今回も完成度は高くスペック上の見劣りも操作性に影響する部分は皆無に等しく気にならないだろうと思います。
appleはCPUコア数やRAM、画素数などはもはや本質的な性能ではないということに気付いているのだと思います。本当にユーザーが欲しがっている部分に注力して性能を向上させているのはさすがです。個人的にはカメラの機能が向上しているのは大きなアドバンテージだと思います。iPhone6 PLUSのみになりますが光学手ぶれ補正(静止画のみとのこと)のインパクトは大きい。そしてタイムラプスやスローモーションなどで簡単かつ表現力の高い撮影を可能にしています。これで小型のコンパクトデジカメ市場はさらに縮小を余儀無くされるのではないでしょうか。
SIMフリー端末の同時発売
SIMフリー端末は従来は発売日から2、3ヶ月遅れで発売されるのが慣例でしたが今年から同時発売になりました。これは格安SIMの選択肢やユーザーが拡大していることも関係していると思います。今年になって大手キャリア3社は(まるで談合のように)電話かけ放題とデータ定額の強制セットプランという強気の料金プランを打ち出してきましたが、これは流石に腹が立ちました。7GBを普通に使えた以前の料金プランに比べると実質データ単価はあきらかに値上げになっているからです。それでも端末の割引やらなんやらで目をつむるユーザーも多いと思います。で、払っちゃたんならもう使うしかないという状態にユーザーを追い込もうとしているわけです。通話はほとんど使わない人やIP電話などを活用して極力安く使いたい人、そういう賢く使いたいユーザーはどんどん格安SIMに流れていくのではないでしょうか。その流れがどこまで進むかは未知ですが近いうち政府がSIMフリーを強制する可能性もあるとのことなので、今の大手キャリアのビジネスモデルがいつまで続けられるか怪しくなってきています。
価格格差
iPhone6の完成度は非常に高いと言えますが、ここに来てAndoroid端末との価格差が無視出来ないレベルにまで高まって来ています。NEXUS5なんかはiPhoneの半額近くでより高いカタログスペックを誇っています。これをソフトウエアのユーザー体験だけで打ち負かすことはかなり難しい戦いだろうと思います。もはやGoogleとappleはガチンコで戦う気がなく異なる顧客層や市場を目指しているようです。appleはUSや日本などの高級志向の市場を目指し、Googleは新興国などの低価格市場を征服すると思われます。
僕の意見としてはどちらも一長一短なので賢い消費者としては「いいとこ取り」をするのが正しい動きだと思います。すなわち、
•端末はやっぱりiPhoneが最高
•クラウドはやっぱりGoogleに敵なし
•通信会社は格安SIMで極力土管化
ではないでしょうか。
自分の場合、au でiPhone6への機種変更をすると端末代込みで月額7000円近くかかってしまうのですが、格安SIMに乗り換えると月額2000円程度まで料金を抑えることができます。もちろん端末は別にSIMフリーを買うことになるので割引なしの定価ですがappleローンを使うと金利無しで無理なく分割払いもできるので、通信回線の料金と端末代を合わせた2年間のトータル負担も2、3万は安くなります。今回は買うならSIMフリーかなと思います。
※キャリアは発売開始後しばらく経過するとさらなる値引き、割引攻勢をかけて来るので、いずれはトントンあるいは割安になる可能性もあると思います。ただあの料金プランで二年縛りの契約というのはやっぱり耐えられない…。
コメント