IPhone6Plusと格安SIM

auのiPhone5sを売却して35,000円ほどになったので、それにコツコツ貯めた小遣いを足してiPhone6PlusのSIMフリーモデルを買ったのは去年の年末の事です。SIMフリーモデルにしたのは、キャリアの新料金プランに納得がいかなかったのと競争激化で熱い格安SIMへの乗り換えを検討していたからです。

ご存知の通り、iPhone6PlusのSIMフリーモデルはなぜか国内で販売が止まっており入手困難になっていますが、その価格もちょっとしたパソコンなんかよりも高くなかなか手が出しにくい商品ではあります。ただ、iPhoneをやめてNexus5あるいはもう少し待ってNexus6に乗り換えるという選択肢も考えては見たのですが、過去に蓄積したアプリ資産を簡単には捨てる気にもなれず、またキャリアとの2年契約を延長するのもイヤだという理由から結局iPhoneを選びました。

そろそろ使い慣れてきた感じがするのでここらで簡単にレビューを書いてみたいと思います。結論から言うとこの選択には満足しているのですが、公平を期すためbadとgoodという観点でまとめてみます。

⚫︎bad
・片手操作はかなり厳しい
言うまでもないことですが、「Plus」の大きい画面は片手で操作することを前提に作られていません。自分は特に手が小さいので最近のアプリで流行りの左上にあるあのメニューボタンなんかは絶望的に届かない。片手での操作性に拘る人にはまったくお勧めできません。ただ、大画面にはそういった不便を上回る良さがあることも事実で、慣れてしまえば主要な操作シーンによっては片手操作できないことは気にならなかったりもします。僕は「バンカーリンク」という背面に装着する輪っかみたいのを使うことである程度操作性を改善しています。iPhone6Plusを使う人には必須アイテムと言っても過言でないほど便利です。

・なんとなくひっかかる?
画面が大きくなった割にメモリは1GB据え置きにするなど、アンドロイドスマホに比べてスペック上の見劣りのするiPhone6ですが、使っていて性能上の不満を抱いたことはほとんどありません。これは自分がCGをフルに使ったゲームなんかをやらないからなのかもしれませんが、iOSのアーキテクチャが優れていることも関係しているのではないかと思います。ただ、iPhone5sと比べたときに、Web画面をスクロールさせるときの最初の初動ほんの一瞬もたついているような感覚を感じることがあります。これはアプリによっても異なるかもしれませんが、やはりこれだけの高精細画面を制御するのに1GBはちょっと厳しいんじゃないかという気がします。

⚫︎good

・Plus対応したアプリやWeb画面が断然見やすく、出来ることが増える。
高精細な大画面というのはその情報量と美しさに慣れてしまうとなかなか戻れなくなります。しばらくplusを使った後に5sを触っていると、自分はこんな狭い画面をちまちま触っていたのかと驚きます。メガネの人がコンタクトに変えたときの感動にも近いかもしれません。大きい画面の開放感は自分にとってそれくらい心地良いものでした。そしてそれがお馴染みのiPhoneの操作性と結合することでより安心感、安定感を得ていると思います。
大画面だからこその強みもあり、地図アプリやテキスト入力、動画編集、表計算などは使いやすさがかなり違います。今までスマホではあまりやる気が起きなかったこともパソコン感覚でやる気が湧いてきます。

・カメラを撮りたくなる
iPhone6pulsの大きな売りはやはりカメラ性能ではないかと思います。センサーの画素数は平凡ですが、光学手振れ補正やオートフォーカス、露出の制御などは良く考えて調整されており、しかも簡単に美しい写真が撮れるようになっていると思います。すぐに取り出して撮影できる手軽さに結果のクオリティが伴うと、僕のようなズボラな性格でも写真を撮ることのモチベーションが上がります。

・バッテリーの持ちがかなり良い
自分の使い方だと通勤時(割と長い)のWebアクセスなんかで1日1/3使わないことが多いです。ちょっと腰を据えて長く使っていてもなくなってしまうことはほとんどなく充電器を持ち歩かないことも増えました。以前はバッテリーの節約のためにオフにしていた位置情報サービスなんかも常時オンにするようになりました。そうすると写真にジオタグが付いて分かりやすくなるし、Google+に自動バックアップすれば定期的にメモリアル動画みたいなの(位置情報と日付けでまとめた旅行記みたいなものも)勝手に作ってくれたりします。余計な事を気にせずにスマホ体験を最大限に引き出せるようになったのは良かったです。

最後に格安SIMについても少しばかり。

自分はIIJのSIMをビックカメラが代理販売している「ビックSIM」を選んだのですが、これも正解だったと思っています。格安SIMは競争激化で低価格、定額無制限などを売りにしたサービスが次々と現れてどれを選択するかが悩ましいところですが、価格とデータ容量だけを見て選ぶのは避けたほうが良さそうです。というのも格安SIMを販売しているMVNOは通信の「入口」にあたる部分は大手キャリアの通信網を借りているので、無線の通信性能はそのキャリアとほぼ同等と言って良いと思いますが、その先のネットとの接続を担う通信設備については自前で持っているところが多いと聞きます。それらの設備の管理については業者によってかなり質が異なるようです。どんなに無線が速くてもバックボーンがボトルネックになったのでは意味がありません。新規参入で設備もノウハウも不足していそうな業者は慎重にレビューなどでしばらく様子を見てからにした方が良いと思います。

そういう意味でIIJはこの分野のパイオニアであり、蓄積したノウハウもあるので安定感も高いと言えます。3G→LTEのスイッチに若干時間が掛かるような気がする以外は特に不満はありません。MNPで番号も引き継げたし、通話はほとんどしないので楽天電話とSMARTalkを併用する事で負担を最小にしています。データ量も4GBもあれば十分余るくらいで、月の負担も通話とSMS入れて2,200円くらいと大手キャリアに比べて1/3くらいに抑えることができました。1年くらい使えばiPhone6Plus SIMフリーの負担も相殺されそうです。

結論としては、iPhone6PlusのSIMフリーとBIC SIMの組み合わせは自分にはベストな選択でした。

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