050plus はじめました

モバイルネットワークの理想系が少し近づいて来た気がします。

自分は一年前からiPod touch ユーザーなんですが、iPhoneにしなかったのはソフトバンクや携帯キャリアが信用出来なかったからです。既に首都圏ではiPhoneが繋がりにくい、遅いといった声が聞こえてたし、携帯キャリアはその成り立ちやビジネスモデルから考えると、安価で安定•大容量のインターネット通信を提供するのは限界があると思っていました。携帯キャリアは既に全国の至る所に張り巡らせたロースピードのネットワークを有しており、それを維持するだけでもそれなりのコストが掛かります。全国あまねく通話出来るというサービスレベルを維持するには、ユーザにもそれなりのコスト負担をしてもらう必要があります。設備を持って居ることは強みでもありますが切り捨てられないという面では弱みにもなります。次世代規格のLTEも始まってますが、採算に乗るまでにキャリアの体力がもつかどうか…。ひとつくらいキャリアが潰れることもあり得るのではないかと思います。

モバイルブロードバンドでは比較的後発のWIMAXはLTEに比べて不利とされていますが、サービスはシンプルなIP通信のみの「土管」に徹しており、携帯キャリアのように端末開発や音声通話などの余計なコストを掛けずに安価で安定した大容量通信を提供しています。全国あまねくも目指してはいますが都市部を中心に顧客を獲得する事で着実に事業を拡大中です。ただWIMAXは直接対応している携帯端末はまだ少ないため、WiFi対応機器+WIMAXモバイルルータという2台体制になってしまうので、今のところ携帯ほどの利便性は期待出来ません。それでも安価で大容量なモバイルネットワークという売りには期待が膨らみました。

ところでiPhoneを生んだAppleのすごいところは何かというと携帯キャリアのビジネスモデルに挑戦的な仕組みを自ら作りモバイル生態系の主導権を握ったことだと思います。iPhoneにとって携帯キャリアは「土管」に近い役割を演じることを強いられます。これは独自の生態系を築いて繁栄して来た既存のキャリアには屈辱的なことです。しかし、スマートフォンの勢いを止めることは出来ず、キャリア各社はその領土をiOS、Android、クラウドサービスに明け渡しつつあります。そういった状況から考えると、いずれは最後の砦である音声通話のIP化も見えて来ます。モバイルネットワークの理想系において音声通話というのは、アプリケーションの一つ、選択肢の一つに過ぎません。携帯キャリアもいずれはWIMAXのような土管にならざるを得ない、と思いました。

そんな考えもあって僕はネットと音声通話を分離する事にしました。つまりiPhone ではなくiPod touch+WIMAXモバイルルータを選んだ訳です。不便な面もありますが都市部で使う分には我慢出来ないほどではありません。なにより通信費を極力抑えて安定した大容量通信が出来るので別の面では快適とも言えます。最悪WIMAXがコケても、ルーターだけ変えれば使い続けられるし、来年WIMAX2が出てもルーターだけ変えれば、手軽に高速化出来るといった自由度の高さも魅力です。

音声通話は以前から使っているウィルコムを最安のプランにして使ってます。パケット通信を一切行わなければ月1600円くらいなので、WIMAXの3900円と合わせて月5500円くらいです。これでモバイルネットが無制限使い放題出来るなら安いもんです。

さて、こうして比較的安価なモバイルライフが実現した訳ですが、しばらくして新たな不満が出て来ました。音声通話に使っているウィルコムが鬱陶しくなって来たのです。やはりiPod、WIMAX、PHSの3台持ち歩くのはなんとなくゴチャゴチャします。お金の面でも不満が出て来ました。1600円でも普通のキャリアに比べれば安いですが、実態として音声通話は月に2~3回あるか無いか位まで頻度が低い事に気づいたのです。そうなると月1600円を払う事もアホらしく感じて来ます。しかもイザ発信すると単位時間当たりの通話料も高いと感じるようになりました。そうなるとますます使いたくなくなるという負のスパイラルです。

土管のメリットを最大限に生かす為に敢えて通話とネットの分離を試みた訳ですが、 モバイルの理想系とは音声通話が一アプリケーションとしてネットに統合されたスタイルのはずです。本来であれば、音声通話もできるインターネット端末というのが、僕の理想でした。

なんとか、ウィルコムを使わずに済む方法はないものか。

SkypeやViperといったIP電話アプリも一つの解ですが、これらは携帯の代用が務まるような代物ではなく特定の相手と無料長電話をしたいといった用途にしか使えません。また旧来の電話ネットワークとの親和性もあまり高くありません。よってこれだけではウィルコム解約は決断できませんでした。

そんなとき彗星のごとく現れたのがNTTコミュニケーションズの「050plus」です。(つづく)

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